【内容説明】
庄三(しょうざ)
伝統画風「時代絵」のひとつ
古九谷・吉田屋・赤絵・金襴手のすべての手法を間取り方式で取り入れ、これらを和絵具に洋絵具を加え綿密に描き込んだ彩色金襴手です。明治以降の産業九谷の主流となった作風です。
色々な画風を楽しめる絵柄です。時代が後になりますので洋絵具も使用されることで、ペラっとした感じがします。
意外ですが中国人のお客様に好まれます。
分業で絵を描くには最適です。
下手な人はフチの部分を描き、上手な人は人物や鳥獣・草木を描くことで分担して作業することができます。
【詳細説明】
九谷庄三(くたにしょうざ)
九谷焼の陶画工。 加賀国能美郡寺井村 (石川県能美市)の人。1816年(文化13) 生まれ。初名は庄七、嘉永 (1848〜54) 頃から庄三と改めた。若い頃古酒屋孫次に陶画を学び、また粟生屋源右衛門に楽陶を習った。1832年(天保3)から小野窯の陶画に従い、のち羽咋郡梨谷窯・越中国(富山県)丸山窯などに赴いた。
1841年(同12)以来寺井村において陶画を業とし、慶応年中(1865〜8)に至って彩色金襴手と称する一種の風をなした。
人はこれを庄三風と呼んだ。 その間に能登呉須を発見。 1870年(明
治3) 姓名を九谷庄三となし、1883年(同16) 没、68歳。(『九谷陶磁史』)