【内容説明】
転写 (てんしゃ)
模様を印刷した紙から絵具部分をやきものの器面へ移す方法を「転写」といいます。
江戸時代に登場し、明治後半になると技術改良により盛んになったのが「銅版転写」です。 これは模様を彫りつけた銅板を原版にして、陶磁器用の絵具を和紙に印刷し、それを素焼きした素地に貼り付けて器面に転写絵付けする技法です。
昭和30年代に登場し、現在最も普及している絵付方法が「スクリーン転写紙」です。模様を印刷したシートを器面に貼りつけそのまま焼き付ける方法です。現在では印刷技術の向上により、多色やさまざまな模様、デザインもできるようになりました。
九谷焼も転写による製品はたくさんあります。素人目にはわからないくらい精巧な転写もあり、奥が深いです。